1997年に始まり、2017年の現在まで20年900回を超えて続く看板連載の執筆者といえば? 歯に衣着せぬ直球を外角低めにズバリと投げ込む解説でお馴染み、「アウトロー野球論」の江夏豊その人である。週プレは1979年、広島時代に抑えとして活躍する勇姿を取材している。創刊50周年記念出版『熱狂』の制作にあたり、この記事を本人に見てもらって当時をふり返ってもらった。


 

その着こなしはロックスター!?

リリーフカーでマウンドに向かうときの興奮は今でも体が覚えている。

「”戦場”に向かうわけやから、もう気持ちは燃えに燃えたぎってるわけ。でも、どこか冷めた自分もいて、相手打線の並びや、控えの顔ぶれまできっちり頭に入ってる。マウンドに向かう途中、馴染みの審判がいると目で”がんばれよ”って合図してくれてね。あれはうれしかったな」

豪快で緻密。それでいてどこか人間くさい江夏の「アウトロー野球論」は、今も読者の圧倒的な支持を集めている。

「登板直前になっても、気持ちが燃え上がらん日もある。そういうときは『いくぞぉーー!』ってブルペン捕手を●●るんや(笑)。南海のときは××、カープのときは△△だったな。もちろん、試合後にメシに連れていったり、小遣いやったりしてね。みんな仲間やから」

上下を白のブレザーでキメた当時の江夏はまるでロックスターのよう。その”ヤンチャ”ぶりは想像に難くない。

「いや、これはオレ個人の服じゃないよ。球団から支給された制服よ。当時は全員、これを着て移動したんや」

そう言いつつも、シャツ、ベルト、サングラスでしっかり自己主張しているあたり、さすがアウトローである。

1979年7月31日号

江夏豊インタビュー収録された週刊プレイボーイ創刊50周年記念出版『熱狂』が発売中! 定価 本体1800円+税(集英社)