「ジャンルは問わない。キミがいちばん好きな女のコの名前をはがきに書いて投票してくれ!」

この呼びかけで1978年から始まり、1987年まで10年にわたって新春恒例企画として人気だったのが「キュート・ガール人気投票」だ(注:1980年から「キュート・ガール・コンテスト」、1986年から「タレント&ガール・オブ・ザ・ベスト」に変更)。投票相手はアイドル、歌手、女優、タレント、モデル、外国人……読者の好きな女のコであれば、誰でもOK。順位は編集部に届いたはがきの枚数のみで決まる。それはまさしく週プレ読者による、週プレ読者のための「女のコ総選挙」だった。当時は『ザ・ベストテン』に代表されるランキング形式のテレビ番組が活況を呈し、ラジオ番組でも同種の企画が盛り上がり、週プレにも数万単位のはがきが届いた。

当時を知るあなたも、知らないあなたも。読者の熱い思いが込められた貴重なランキングをご覧ください。

 

第1回(1978年)

創刊11周年の記念企画として実施。応募総数は、5万8094通。ベスト100までの女のコを紹介し、カウントダウン形式で掲載。

テレビや映画などで活躍する歌手や女優が順当に人気を集める中、ピンク・レディ山口百恵をおさえて2位に選ばれたのが夏目雅子だ。彼女は前年夏より化粧品のCMにモデルとして登場。「クッキーフェイス」のキャッチコピーとともに、水着姿で小麦色の肌を健康的に露わにし、大きな話題を呼んだ。

そして1位に選ばれたのが木之内みどり。グラビアやブロマイドで話題を呼んだものの、本業の歌手としてはヒットに恵まれず、コアな大学生の隠れた人気者であった。しかし前年、女優として頭角を現し始め、映画『野球狂の詩』やドラマ『刑事犬カール』などの話題作に出演。一躍、お茶の間の人気者となった。「ウソみたい!!!」「嬉しい!!」と木之内の写真にある本人のコメントは、キュート・ガール1位獲得と同時に、飛躍の一年を確信した心の声でもあった。

 

ベスト20 1位 木之内みどり2位 夏目雅子3位 ピンク・レディ山口百恵/5位 アグネス・ラム/6位 岡田奈々/7位 竹下景子/8位 秋吉久美子/9位  岩崎宏美/10位 榊原郁恵/11位 大場久美子/12位 桜田淳子/13位 香坂みゆき/14位 キャンディーズ/15位 松本ちえこ/16位 林 寛子/17位 太田裕美/18位 キャシー・カッカーレン/19位 小柳ルミ子/20位 小林麻美

*1978年1月10日号

 

第2回(1979年)

前年の人気投票が予想以上の反響を呼び、第2回を実施。以降、恒例企画として定着する。応募総数は3万3492通。「今回目立ったのは自分の彼女(?)の名前を堂々と(!)書いてくる読者が増えたこと」と記事にあり、冷やかしが激増するほど、読者の関心の高さがうかがえる。

この年、すい星のごとく突然の2位に輝いたのは、前年デビューしたばかりの歌手、石川ひとみ。彼女は多数の学園祭に積極的に出演するなど、大学生から絶大な支持を獲得。「彼女をスターにしよう」、そんな学生たちの熱い想いは、新人が山口百恵榊原郁恵らのスターを押しのけるという快挙へ繋がった。

また5千406票を獲得し、1位に輝いたのは大場久美子。「一億人の妹」のキャッチフレーズで歌手・女優として活躍。前年、ドラマ『コメットさん』のヒロインをつとめ、ブロマイドの売れ行きが竹下景子秋吉久美子を抜いて女優部門で堂々の1位に。押しも押されぬ人気者となった。

 

ベスト20 1位 大場久美子2位 石川ひとみ3位 山口百恵/4位 榊原郁恵/5位 竹下景子/6位 相本久美子/7位 石野真子/8位 木之内みどり/9位 薬師丸ひろ子/10位 樹れい子/11位 桃井かおり/12位 岡田奈々/13位 岩崎宏美/14位 大谷麻知子/15位 香坂みゆき/16位 太田裕美/17位 ピンクレディ/18位 坂口良子/19位 キャンディーズ/20位 秋ひとみ

*1979年1月2日号

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